英単語、英熟語、構文、文法
英単語
代表が高校生だった頃は2000年代前半で、スマホもなければ動画配信もありませんでした。その前の世代と同じく、本による座学しか勉強手段はありませんでした。2010年以降にスマホが急速に普及した事で、動画配信やスマホアプリによる学習が出てきました。
これからの世代はこうしたデジタル機器を使いこなす素養(literacyと格好つけて呼ぶ風潮が教育産業に有り)が社会常識となっているようです。残念ながら新商品の黎明期は玉石混交であり、品質や効果が不明です。そこで、代表自ら実際に活用する事で、どの程度効果的なのか丁寧に検証する事にしました。
代表が興味を持つのは無料のものだけです。したがって、有料の範囲は評価の対象外とします。2022年時点で代表が評価の対象とするのは以下のものです。
- 旺文社:ターゲットアプリ
- みかんアプリ:Z会速読英単語・英検・TOEIC・TOEFL・GRE
ターゲット
無料アプリは一部機能に制限があります。ただし、単に単語学習をする分は無料でいけます。代表はこれを2020年、2021年と2年間使っています。極力、全国ランキング1位になるまで徹底してやり込みました。
代表の語彙は大学受験の全国偏差値60位の水準でしょうか。英検準1級、TOEIC 700点程度の水準です。TOEICは2017年に735点取っています。また、代表は2020年のセンター試験を受けており、英語の得点率は85%でした。模試は得点率9割で、偏差値は65です。
東大など偏差値70水準の語彙にはまだ足りないので、TOEFLや英検1級まで勉強の範囲を広げてみます。
満点まで取り組む人は全体の約0.1%のようです。この割合でいうと偏差値80です。得点分布が気になったので、満点まで1点足りない状態を作り、その順位を調べました。
かかった時間は2年間で大体250時間位です。
ターゲットは旺文社の単語帳で、90年代から普及しました。単語数は1900です。特に難しいと評判の一部の大学入試には単語数が足りません。早慶の英語、東大英語、医学部の英語、上智の英語といった所が特に難しいと見聞きしています。
ターゲットの前は豆炭と呼ばれる単語帳が有名で、60年代から80年代まではこれが普及していました。単語数は3800単語で、ターゲットの倍あります。古本を220円以内で安く手に入れたいのです。手に入りません。
英熟語
代表が家庭教師で過去に見たどの生徒を見ても、熟語対策はどこの学校でもされていないようです。組織的な観点で、受験対策が不十分です。
旺文社のターゲットで熟語は、単語帳とは別の本で出版されています。本以外にも無料アプリで十分に対策できます。2020年まではターゲットの熟語アプリが別だったのですが、2021年に単語アプリに統合されてまとめて扱えるようになりました。年々便利になっています。
ターゲットの熟語数は1,000単語です。
センター試験の頃は文法を問う問題でこうした熟語の知識を問うものが多かったです。
共通テストではリスニングに統合されたようで、熟語の知識を単に問う問題はなくなりました。
代表は熟語ではまだ全国1位を取れていません。
約1%の参加者が満点を取るまでやり込んでいるようです。
Z会の速読英熟語という教材も競合にあります。こちらは855単語のようです。
両方解いて比べましたが、大きな違いは感じませんでした。どちらを使って対策しても良いと思います。
みかん
大学受験英語、TOEIC、英検、TOEFL、GREなど目的別にクイズ形式で学べます。誤答単語は時折再出題するなど出題頻度に工夫が見られます。効率的な単語暗記確認に役立ちそうです。会社案内を読むと、東大の startup 企業らしいです。
Z会:速読英単語
みかんの無料アプリにはZ会の有名な単語本も載っていました。上級編は英検準1級かそれより若干難しい印象です。この単語帳を9割暗記できれば、大学受験で困る事はなさそうです。市販の大学受験英語単語帳では最難関のようです。
北大にはやや過剰な単語が多いです。英語の過去問は東工大や東大を持っていますが、解き比べて見ると、それらの単語と大体同じ難易度水準だと感じます。京大、一橋、阪大をいずれ調べようと思います。
英検は日本で人気の民間資格です。特殊な資格で、文部科学省が支援している?ようです。2級より1級の方が難しく、数字が小さい方が難関扱いされます。高校卒業程度は英検2級と言われています。過去問を解いた印象では、旧帝大以上だと英検準1級水準でやっと合格点が取れると思います。
英検1級は英検準1級と比べて、別格に難しいです。代表は英検準1級の単語は9割覚えていますが、1級の単語は1割程度しか覚えられていません。TOEICと単語の傾向も違います。TOEFLやGREに単語の傾向は似ています。
共通テスト単語
400単語やりきりました。以下、画像を貼るとページが重くなるので、省略します。英検2級の難易度でした。
TOEFL
GRE
GREはアメリカの大学院入試で問われる英語試験だそうです。受けたことはありません。ネイティブ話者であるアメリカ人が普通に受ける試験なので、単語はTOEFLや英検1級同様、難しいです。
構文
熟語が文にまたがっている場合を構文といいます。文法と似ています。和訳の作り方など決まりがある程度あるので、覚える必要があります。直訳では日本語表現として不自然な場合が時々あり、その場合に構文を使って訳すと自然な日本語になります。
代表は旺文社の基礎英文問題精講を使って復習しています。兄の母校の先生が書いた本です。基礎と書かれていますが、かなり難しいです。過去問を解いた印象では、東大英語の水準があるように感じます。この本は意訳を強く意識して書かれた本です。単語や後述の文法をある程度覚えた上で読まなければ、過負荷で身につかないです。
文法
高校毎に一冊何かしら配布しています。生徒から見せてもらったのは、いいずな書店のEvergreen、桐原書店のスクランブル、桐原書店のネクステージです。代表が古本で手にいれたのは桐原書店のforestです。Evergreenとforestは出版社が変わっただけのようで、内容は似ているそうです。
長文読解で文法を知らないと正確な和訳は作れません。英作文の採点基準もおそらく文法が正しいかを見ています。読解と英作文の対策として文法を正確に覚える事が大切です。